
こんにちは。
0~5歳の睡眠相談imaneru 乳幼児睡眠コンサルタントの坪根理恵です。
毎日の夜泣きやぐっすり眠れない日々が続き
ネントレ(ねんねトレーニング)を検討し始めたとき
「ネントレって子どもに良くない?」と
不安になる方も多いかと思います。
この記事では
ネントレにまつわる研究をご紹介し
親子関係や愛着形成の観点にも触れながらメリット・デメリットを解説しますので
ぜひ最後までご覧ください。
オーストラリアで行われた研究です(※1)。
7カ月の時点で睡眠に悩みがあった赤ちゃん326人を対象に、8〜10カ月の間にネントレを行うグループと行わないグループに分けて6歳になるまで追跡調査しました。
その結果
-
赤ちゃんの情緒や行動に差はなし
-
親子関係に差はなし
つまり、ネントレを行ったことによる子どもや家族への悪影響は長期的に見てもなかったということです。
また、こんな研究もあります(※2)。
オーストラリア・メルボルンの地域保健センターで、6〜12カ月の乳児を持つ156人の母親を対象に、ネントレの情報提供と通常の睡眠情報提供を行い比較しました。
その結果、ネントレの情報提供を行ったグループでは2カ月後に母親の抑うつスコアが有意に低下し、睡眠問題の解決率も高かったと報告されています。
※1 Price, A. M. H., Hiscock, H., Wake, M., & Hiscock, H. (2012). Five-year follow-up of harms and benefits of behavioral infant sleep interventions. Pediatrics, 130(4), 643–651.
※2 Hiscock H, Wake M. Randomised controlled trial of behavioural infant sleep intervention to improve infant sleep and maternal mood. BMJ. 2002.

私が思うメリットデメリットを少し書かせていただきます。
まずメリットですが…
私自身は、「夜はぐっすり眠り元気になって、日中に子どもとしっかり向き合い良い関わりをする」ということを大切にしています。
健全な親子関係、親子間の愛着の安定は、日々の親子の関わりから育まれると思っているからです。
子育ては幸せなこともたくさんあるけれど、大変なことも同じくらいあります。
そんな中で子どもと良い関わりをするには、親が心に余裕を持ち心身ともに元気でいなくてはできません。
夜親子お互いにぐっすり眠ることは、親子関係や愛着形成において大きな恩恵をもたらすと思います。
また、乳幼児期は脳が急成長する時期。
大きさで言うと3歳までに大人の8割になるとも言われています。
脳は眠っている時に成長しますので、ネントレをすることで夜細切れではなくぐっすり眠れるようになれば、それだけでお子さまの脳の急成長をしっかりサポートしてあげることができます。
デメリットは…
ネントレを行うその時は、一時的に泣きを伴い心が締め付けられることはあると思います。
通常、正しくネントレを行えていえれば泣きは2~4日でかなり落ち着くのですが、その短期間でも泣かせるのは嫌、という方はいらっしゃるかと思います。
ただ、ネントレにも種類は複数あり、私がサポートをしているネントレは「Controlled Crying」に分類されるもので短期間の泣きは伴うものの準備もかなり手厚く行い「ただ長時間泣かせっぱなしにするネントレ」ではありません。当然ですが準備にも日数やエネルギーが必要ですし、ネントレは「正しく最後までやる」ということが成功させるためにとても重要なので、事前に学ぶことややりきる気持ちも必要です。
例え研究で悪影響がなかったことや母親のメンタルヘルスにいい影響があったと聞いても、情報に溢れる現代では色々な考えや意見も耳に入り、お子さまのことを想うがゆえに気持ちが揺れたり不安に思うことがあるのは当然のことです。
親御様によって子育てにおいてなにを重視するのかは異なりますし、様々なことを考えた上でご家庭で出された結論がその時の最善策であることは間違いないです。

先述のようにネントレは「正しく・最後までやり切ること」が成功のために非常に重要です。
imaneruでは「親子でぐっすりセルフねんねコース」でご家庭ごとの個別のアドバイスとサポートを実施しています。
おひとりでの実行にご不安がある方、どうやればいいか分からないという方は、
まずは20分無料カウンセリングへお越しください。
▶︎ ネントレとは?いつから始める?
コメントをお書きください