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添い乳で寝かしつけはよくない?

こんにちは。

0~5歳の睡眠相談 imaneru
乳幼児睡眠コンサルタントの坪根理恵です。

 

 

添い乳での寝かしつけを勧められたことはありますか?

 


私は実母から聞いて長女の寝かしつけでしていたことがあります。

ねんね改善サポートを受けて下さったママさんたちも産院や母乳ケアの助産師さんや、実母さんや義母さんから教わったという方がよくいらっしゃいます。

 

 

添い乳は、寝ながら授乳出来て赤ちゃんもそのまま寝ることができたり

ママの身体を休めたいときにとても便利ですよね。

私も疲れている時は助かったなぁという思い出です。

ただ、添い乳寝かしつけをしていた長女の場合

夜中1~2時間ごとの頻回起きが始まりました。

 

 

添い乳すればすぐに寝るので1~2カ月続けていたのですが

何回も起きてますので、連続した質のいい睡眠ではなかったです。

私も一瞬でも起きているので、朝は寝不足感と疲れを感じていました。

長女も言えないだけで実際はすっきりしない感覚だったかもしれません。

 

 

また、添い乳をするにはママが横にいないとできないわけですが

敷布団を購入されておらず大人ベッドで添い乳をされているご家庭もよくお見受けします。

これは安全面に関わる課題です。

 

 

この記事では

・添い乳のメリットとデメリット

・添い乳をする場合の安全面

・添い乳を続けることで起こりうることやそのメカニズム

など解説します。ぜひ最後までご覧ください。

 

 

添い乳のメリット・デメリット

▪メリット
「なんといってもラク」

一緒に横になって身体を休められますよね。

そしてそのまま赤ちゃんが寝てくれたら、抱っこしてスクワットするような寝かしつけと比べて身体的な負担が雲泥の差ですよね。

我が子とくっついて穏やかに飲んだり寝ていく姿を見られるのも、私はとても可愛くて幸せでした。

 

 

▪デメリット

「安全面に留意が必要」

悲しいことに、添い乳をしていたご家庭で赤ちゃんが亡くなる事故が複数起きています。
事故を防ぐために、安全を確保して添い乳する方法についてはこのあと解説しますが、添い乳を行うにあたって安全面を意識することとリスクを知っておくことは必要かと思います。
添い乳を人に勧める時も、ただラクだよ~だけではなく、安全面も一緒に伝えられる世の中になるといいなと思います。

 

 

「短時間で起き、夜中の頻回起きが始まることも多い」

赤ちゃんは浅い睡眠が大人よりも多いのですが、浅い睡眠時に「添い乳されてない」ことに気が付くと「不安になって」起きやすいのです。
そしてまた添い乳をしてもらえると安心して眠れるのですが、また寝た後に添い乳をやめると浅い睡眠時に気が付いて…と負のループに入っていきます。この件も、後程もう少し詳しく解説します。

 

 

安全に添い乳をするには

これまでの事故事例や、米国小児科学会の乳児の睡眠時の安全のためのガイドライン(Evidence Base for 2022 Updated Recommendations for a Safe Infant Sleeping Environment to Reduce the Risk of Sleep-Related Infant Deaths)に基づくと、以下の点に留意して行うことが大切と言えます。

 

 

①布団は大人と子どもで別々に(同室別寝床、大人ベッドは使用しない)
②子どもが飲み終えるまで親は寝落ちしない

③子どもが飲み終えたら親は離れる(それぞれの布団で寝る)

 

 

事故では、親の身体や乳房で窒息に至っています。
なので、親が赤ちゃんより先に寝落ちせず飲み終わったら離れることがとても重要。

 

 

そして一度眠るとなかなか起きられない状態なのであれば(アルコールをとっていたり過度に疲れている時など)添い寝添い乳しないことが推奨されます。(ノートルダム大学 Dr. McKenna Safe Cosleeping Guidelines)

 

 

添い乳を続けることで起こりうること

先ほど、私自身の体験やデメリットの解説でも触れたように「短時間で起きやすくなり夜中の頻回起きに繋がる」ことがあります。

 

 

これは

・赤ちゃんは浅い睡眠が大人よりとても多い

・赤ちゃんは寝付いたときの状態が変わると不安になる

という特性が関わっています。

 

 

生後9カ月頃までの赤ちゃんの睡眠は1サイクル45~50分と短いのですが
その中で「本当の本当に深い睡眠」というのは10分間しかないんです。
それ以外は浅い睡眠だったり、深い睡眠に向かっていく途中や深い睡眠から抜けていく途中だったりして、やや浅かったりします。

 

さらに赤ちゃんは「自分が寝付いたときの状態が変わると不安になる」という特性があります。
(赤ちゃんだけでなく幼児期も続きます)



なので、

添い乳で寝たのに、浅い睡眠の時にされていないと気が付き不安になる

そしてしょっちゅう浅い睡眠がくるので短時間で起きる

ということが起こるんです。 

 


ただ、すべての赤ちゃんに起こるわけではありません。

やはり赤ちゃんにも気質や個性があり、〝繊細で敏感タイプ〟か〝どっしり構えたタイプ〟かでも睡眠の様子に違いが見受けられますし、
添い乳していても朝までぐっすり寝るお子さまも世の中にはいるかと思います。

(※私のところにはお悩みの方がいらっしゃるので、基本的にみなさん添い乳=頻回起きという状況ではあります)

 

 

また、添い乳に限らず、特定の寝かしつけ方法を長く続ければ続けるほどお子さまは「寝る=その方法」と学び習慣が強くなっていきます。

なので「その寝かしつけ方法を今も今後も辛くなく続けられるかどうか」
についても一度考えていただくといいかと思います。

 


授乳や添い乳での
寝かしつけは、1歳、2歳になっても続いているお子さまをお見受けしますので、長期戦はイメージしておいた方がいいかと思います。(特に1歳半頃までは分離不安も強く、その後も自我が強くなっていき、イヤイヤ期も始まるので、一般的にその時にやめようとすると乳児よりも時間はかかると言われています)

 

 

その上で
・添い乳でも連続してぐっすり眠れる

・ママは辛くない

・今後も続けられる

 

 

のであれば、安全に留意していただいた上で続けていいのではないでしょうか。

反対にこれらがクリアしないのであれば、添い乳の寝かしつけの卒業を考える良いタイミングです。

 

 

安全でよく眠れるならダメな寝かしつけ方法なんてない

寝かしつけ方法は本当にご家庭によってさまざまですが、

命が安全に守られる寝床で、よく眠れていて、困ってないならどんな寝かしつけでもいいのです。

 

 

反対に

安全でなく、よく眠れず、辛く感じたり困り感があるなら改善をおすすめします。

 

 

睡眠は脳や身体の成長発達に影響するのはもちろんのこと、親が眠れないことでイライラしたり、大きなストレスを感じている状態はお子さまにも伝わり、日中の親子関係の構築や愛着形成においても関係のないことではないと思うからです。

 

 

そして

「赤ちゃんのときからよく眠れていたら…」

「いい生活リズムを身につけられていたら…」

「もっと育休中に楽しく元気に過ごせていたら…」

など思うことが将来的に起こってその時どんなに願ったとしても、我が子の赤ちゃん時代には二度と戻れません。

私自身、その後悔を感じています。

 

 

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